2014年04月19日

バストが大きい女性ほど、巨乳である自覚が少ない!?

ブラジャーというのは、女性にとってデリケートな器官である「乳房」を支えるほぼ唯一の装身具です。
そのため、間違ったサイズのブラジャーをつけたり、間違った着用を行うと、バストが垂れたり、傷つけられたりする原因になりかねません。

なのに、バストが大きい女性ほど、より小さいブラジャーをつけてそうな悩み相談がネットでは多いようです。

・DカップやEカップで「バストが大きすぎる」という悩みを抱えている人
・DカップやEカップで、「胸が大きすぎるせいか、ブラジャーが苦しい」と悩んでいる人
・トップバストとアンダーバストを測ってもらっているのに、ブラジャーが小さいんじゃないかと悩んでいる人

こういう人たちは、本来もっと大きいカップサイズをつけるべきかもしれません。
なのに、なぜ彼女たちは大きいバストを小さいと思いこんでしまうのでしょう?

原因
ジョアンナ・スカー博士がイギリス人女性45人を対象とした実験結果を見ると、一般的に言われている「トップとアンダーの差」では、本当にその女性に合うブラジャーのサイズを導き出すのはかなり難しいようです。

博士が2012年に発表した論文によると(*1)、トップとアンダーの差で測定したサイズと、プロによるブラジャーのフィッティング方法で導き出したサイズを比較すると、決定的な差が出たそうです。

■ アンダーバスト
立った状態で女性のトップとアンダーをメジャーテープで測ると、プロのフィッティング方法で出た「適切なアンダーサイズ」より大きくでました

■ カップサイズ
プロのフィッティング方法で出た「適切なカップサイズ」より小さくでました

しかも、バストのカップが大きい女性ほど、アンダーが大きく、カップが小さいブラジャーになってしまう傾向でした。


さらにさらに〜
違う論文を確認したところ、AカップからCカップまではバストサイズが上がるごとに、バストの高さ(平均)が格段に増えていきましたが、CカップとDカップの高さ(平均)にはあまり差がありませんでした。ですが、バージスラインは広がっていきました。(*2)


*2の論文、Figure15とFigure16の平均値を基に描いたバスト

つまり、A〜Cカップ位までは「トップとアンダーの差」で正確に出るけれど、Dカップ以上の人はあまり参考にならない→トップとアンダーの差ではCカップでも、もしかしたらDカップ以上かもしれない。ということが言えるでしょう。

また、バストは中央部分のほうが張りがあり、しっかりと「うん、バストね」とわかりやすいのですが、淵に近づくにつれて乳腺組織や繊維組織が減り、脂肪が増えていくため、胴体とバストの違い(バージスライン)がぼやけてわかりにくくなってきます。(*2)
本当は、バージスラインが広く、バストも大きいのに、それに気づきにくくなるようです。


バストの特徴のまとめ
上記2つの研究で出たバストの傾向を簡単にまとめると
・バストが大きくなると、小さいバストに比べてトップとアンダーの差がわかりづらくなる
・バストが大きくなればなるほど、高さだけではなく、幅も大きくなる
・非常に大きいバストの場合、高さはより小さいバストと変わらず、幅だけが多いこともある
・バストは外側に向かうと、柔らかくなって、皮下脂肪との差がわかりにくくなる

ということです。

つまり、バストが大きい女性は、バストの輪郭(バージスライン)が広いのに、どの程度広いのかはわかりにくく、
自分が大きいバストの持ち主であることを自覚しないままになる可能性が高くなる
ということでしょう。

→また、グラビアアイドルが正確なバストサイズを公表している保証はありません
なぜなら、彼女たちがトップとアンダーの差だけでカップサイズを計算したものを公表している可能性があるからです。

自分の体なのになぜわからない?
自分自身の体って、どうしても主観や思い込みが入ってしまうので、なかなかバストの大きさを正しく認識できません。
それに、バストだけが別の色をしているわけでなく、ほかの肌の色と同じなため、そりゃパッと見わからんわね。


ばんざい


そのため、バストが大きい女性は、「本当のバスト」よりも小さい範囲でしか「うん、バストね」と認識していないため、より小さいブラジャーを選びやすいということが言えます。


日本でも、一部の下着屋さんや下着取扱店舗では、メジャーテープでトップとアンダーだけ測って「アンダーXXの○カップですね〜」と決めつけている人たちがいます。
これは、あくまでも基準点として扱い、きちんとお肉をブラジャーカップの中に入れこんで、ブラジャーを選ばないといけません。

そして、お肉を入れこんだ後も、バストの上にワイヤーが乗っている場合があることを頭に入れ、やや長めに試着して、ブラジャーの着用で脇のあたりが痛くなってこないか確認したほうがいいでしょう。

よりわかりやすいように、イラストで説明すると・・・

自分が認識しているバストの広さと
バージスライン

自分が認識しているバストの高さ(重力で下がっているとこんな感じ)
横から〜

これらを

本当のバストの広さと
バージスライン 広い

本当のバストの高さ(重力で下がっていなければこんな感じ)
トップとアンダーの差

と比較ができれば、「ああ、私のバストって本当は大きいんだな」と認識できますが、なかなかこういう比較はできません。
そのため、自分の本当のバストの位置、大きさを認識することは難しいです。

もしかしたら、認識と実態には、ここまでの差があるかもしれません。
正しいバージスラインとの差
広さだけでなく、高さも・・・
トップとアンダーの差

このように、サイドに流れてしまったバストを寄せているかいないかで
ブラのつけかた

このくらいの差が生じることはよくあるようです。
トップとアンダーの差 不正確な理由


自分は関係ない!?
「だって、下着屋さんでトップとアンダーの差を測ってもらったもん!」
と思っているかもしれませんが、下着姿のあなたを見て、ブラジャーの中に手を突っ込んで肉をかき集めてもらっていないのであれば、もしかしたら、あなたのバストは思っているよりも大きいかもしれませんよ!

関連記事
トップとアンダーの差だけで選んだブラジャーの問題点
正しいブラの選び方(基準点)
正しいブラの選び方(着地点の見つけ方 前半)
正しいブラの選び方(着地点の見つけ方 後半)




参考文献:
*1 White J, Scurr J. (2012). Evaluation of professional bra fitting criteria for bra selection and fitting in the UK. Ergonomics, 55(6):704-11.

*2 Huang SY, Boone JM, Yang K, Packard NJ, McKenney SE, Prionas ND, Lindfors KK, Yaffe MJ. (2011). The characterization of breast anatomical metrics using dedicated breast CT. Med Phys. 38(4):2180-91.


関連記事:
トップとアンダーの差で選んだブラジャーの問題点
正しいブラの選び方
自分にとって適切なブラジャーのアンダーサイズを決める方法
谷間ができるブラジャーは、間違ったサイズになりやすい(画像で検証)
posted by かたはばひろみ at 12:00| Comment(0) | ブラのノウハウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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