2014年06月16日

ヒールを賢く履くシリーズ1:「ヒールを履く資格?」

実は、世の中には「ハイヒールを履いてもいい人」「履いてもいいけれど、不細工に見える人」がいます。(「体の構造上、履けない人」もいましたね)

体の軸が出来上がっていない人、足がしっかりしていない人、ハイヒールに対する基礎知識がない人がハイヒールを履き続けていると
●ハイヒール以外では歩けない(バランスが取れなくなる)
●はだしでもバランスが取れない
●外反母趾で、親指が痛くてヒールが履けなくなる
●ペタンコシューズでも、ヒールでも、体がつらくなる
●40歳くらいでひざ関節がすり減って痛みが生じる→手術

という弊害が起きてもおかしくありません。

ヒールのそもそも論、そしてなぜ健康を害してしまうのかを理解して、「賢く」ヒールを履きましょう。


ハイヒールの歴史を理解しましよう



ハイヒールは、フランス人の男性貴族が最初に履き始めました。

ヒールの低い靴というのは、中東から始まり、徐々にヨーロッパに浸透していきました。
庶民にもローヒールの靴が浸透しきった時、貴族たちは「自分たちだけの特別感」を求め、ヒールをどんどん高くしました。

石畳の道が中心のフランスでは、街中を歩くのにハイヒールは非常に不便でしたが、そういう「極めて不便なものを日常的に履くこと」で、「私たちは特別な階級である」ということをアピールしていたのです。

(歩くことの便利さを追求するのは庶民で、長距離を歩かない貴族だからこそ「不便なレベルでのハイヒール」を履けたのです)

17世紀の半ば〜後半、貴婦人たちが「ドレスの裾から見える小さなつま先のハイヒール」を好むようになり、男性者だったハイヒールを、女性的なデザインに変えます。この影響で、1740年くらいにはほとんどの男性が「ハイヒールは女々しい!」と履くのをやめてしまいます。


上流階級のファッション=不自由・非実用的


貴婦人たちは、より不自由な状態を好みました。
コルセットで思いっきり胴体を絞り、腰を曲げると肋骨が骨折するレベルでした。

この影響で、フランスの社交界では
●より階級が高い女性ほど、ひざを軽く曲げてぴょこんと上下するような軽い礼しかしない(できない)
●階級が低い女性ほど、深くお辞儀をする
というマナーが常識になりました。

(間接的に、階級が低い女性はコルセットで胴体を絞れる範囲を制限したとも考えられます)

ハイヒール&コルセットでは、一人で満足に階段を上り下りできず、椅子への着席もかなりつらいです。上流階級の貴族の女性には、常に男性のエスコートが必要ですし、馬車の乗り降りも従者が必要でした。


不自由でも大丈夫なのが貴族様


移動の際は、馬車。
馬車から降りるときにはエスコート付。
馬車から降りて、お屋敷に入り、中で数十メートルくらいしか歩きません。このときもエスコート付です。
貴婦人のサロンでは、女性はほとんど座りっぱなしです。

ハイヒールというのは、こういう生活を送っていた人たちの愛用していた履物です。

なので、都市部にすむ庶民が、公共交通機関を使って移動するときに履く場合、きちんと体を鍛える必要があるのです。
それを理解せず、適当に履いているとハイヒールで体を壊してしまうこともあります。


ハイヒールで起きる健康被害


アメリカの足病医を取材したワシントンポストの記事によると、最初に起きる問題は「たこ」です。
体重のほとんどを、足の裏の小さな面積で支えているため、皮膚がどんどん厚くなります。

そして、次第に「魚の目(うおのめ)」ができて、歩くたびに小石が靴の中に入っているような不快感や痛みを覚えます。

足の指の付け根の関節包炎もハイヒールによって起きやすくなります。
細いつま先によって圧迫され続けると、足の神経も圧迫され、神経痛になることもあるそうです。
高いヒールを履き続けると、アキレス腱炎(アキレス腱が縮まり、ヒールなしで歩き回った時にアキレス腱を伸ばしすぎて、炎症が起きる)、足底筋膜炎なども発症し、痛みどめの薬を飲んだり、注射をし続けたりしないといけなくなることもあるとか。


本当にハイヒールはダメなのか


ですが、70歳を過ぎてもハイヒールを履いている人もいますよね?
こういう人たちは、「ハイヒールを履くための基礎」が出来上がっている人たちです。

関節が柔らかく、姿勢がいい人、歩き方がきれいな人ほど、健康被害が最小限に抑えられ、長くハイヒールを履くことができます。
ですが、基礎が出来上がっていない、関節が固い、姿勢が悪い、歩き方が不細工な人ほど、体に負担がかかり、ヒールを履き続けるとどこかにゆがみが生じてしまいます。


かたはばひろみの場合


私の母は、「小娘にハイヒールは履きこなせない。大学を卒業するまでハイヒールは原則禁止」というポリシーでしたし、何かのイベントでヒールを履くときも、一番高くて5センチでした。しかも、新しく買ったヒールは、事前に履く練習を家の中でさせられ、「歩き方が不細工!」と、きれいに歩けるまで指導を受け続けました。

母の指示する歩き方は、非常に疲れるので、私自身も社会人になってしばらくはハイヒールを普段のおしゃれに取り入れるのに抵抗がありました。


なので、「ヒールを履く資格」というのは存在すると考えていますし、そのおかげで姿勢を崩さず、ハイヒールを履いて歩けるようになったと思います。


参考サイト:


http://www.bbc.com/news/magazine-21151350

http://www.washingtonpost.com/national/health-science/high-heeled-shoes-may-look-good-but-theyre-bad-for-your-feet/2013/06/17/54945c14-c22d-11e2-914f-a7aba60512a7_story.html

次回予告


シリーズ2のテーマは、「ハイヒールを履くための準備運動」です。



posted by かたはばひろみ at 12:00| Comment(0) | 体形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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