2014年06月30日

ヒールを賢く履くシリーズ3:「履けるヒールを選ぶ」

(物理的に)履けるヒールを選ぶことって、実は難しいです。
そもそも、「履けないヒール」ってなんなのか?って話なんですが・・・

健康に悪影響を及ぼす12センチのヒールでも、ごくごく短時間であれば「履ける」ヒールです。

家から車で移動→ホテルの玄関まで車→ホテルの中で100歩歩いたらレストラン→レストランではずっと座ったまま→100歩歩いて車へ→帰宅

というレベルであれば、健康被害は最小限に抑えられますが、日常生活で履くヒールとしては、不適切でしょう。

自分の限界を知る


「物理的に履けるヒールの高さは、自分の足の親指を持ち上げた高さまで!」
という説を聞いたことがあります。
これは、指の関節が固くなっている人、炎症を起こしている人が、自分の足の状態を悪化させないための基準みたいです。
howhigh1.gif

これとは別に、前回取り上げた「まっすぐ立った状態」を、つま先立ちで維持できるかどうかを基準にする方法もあります。
つまり、疲れを感じずに、5分間爪先立ちできる高さが3センチであれば、3センチのヒールが履ける。
5センチのつま先立ちが余裕でできるのであれば、5センチのヒールが履ける。
ということになります。

(私の場合、8センチまでは余裕で「まっすぐ」に立てますが、10センチになると膝が曲がります)

簡単に見分けるためには、ヒール靴を履いた状態でつま先立ちをします。
踵が靴より上に浮くようであれば、そのヒールを履く脚力がありますが、ヒールを履いたままつま先立ちができない場合は、そのヒールの高さを履きこなすには体の基礎ができていません。


ヒールは徐々にステップアップするのがいい


ですが、初めてヒール靴を履くとき(もしくは、足の健康を意識してから初めてヒールを履くとき)は、2センチか3センチくらいの高さから始めるのがいいと思います。

2センチヒール
→きれいに歩けるようになったら
4センチヒール
→きれいに歩けるようになったら
6センチヒール
→きれいに歩けるようになったら
8センチヒール
→膝が曲がって変な歩き方になったら
6センチヒールに戻る

という感じにするといいと思います。
1センチ〜2センチステップアップするには、少なくとも2週間かかると考えたほうがいいです。
ヒールを1日履いたら、数日ペタンコシューズを履いて休憩する人は(実際問題、こういう履き方が一番いいですが)、もっとかかります。


健康を害さずに履ける一番高いヒール


足が小さい人よりも、足が大きい人のほうが、より高いヒールを履けます。
howhigh1.gif
同じヒールの高さでも、左の足の大きい女性は安定して履けて、右の足の小さい女性は不安定になってしまいます。

ハイヒールは、つま先立ちの状態で履くのが正解で、足の指だけで体重を支えている状態は、外反母趾や関節炎などの健康被害を招くことになります。
howhigh1.gif

足の大きさだけでなく、足の指の長さもヒールの高さに影響を及ぼします。
足が大きく、しかも足指が短い人は、かなり高いヒールでも、安定したつま先立ちができますし、脚が小さく、しかも足指が長い人は、6センチのヒールでもかなり体に負担がかかるでしょう。

一概に「足の長さは何センチだから、何センチのヒールが履ける」とは言い切れないので、自分の足の角度、つま先立ちの度合いを知ることが大事です。


howhigh1.gif
プラットフォームタイプのハイヒールであれば、同じ高さでも、きちんとつま先立ちができます。

靴の形


つま先
つま先がとがっている靴は、本当に限られた人しか履きこなせません。
足の幅が広すぎる人は、親指とつま先がつぶされますし、足の幅が狭すぎる人は、どんどん前に滑り込んでいきます。

試着した時に、つま先が滑って行かないか、逆に押しつぶされすぎていないか、よく確認したほうがいいでしょう。

howhigh6.gif

前に滑っている人は、インソールで対応する必要があります。

踵の形
靴の踵が大きすぎる場合は、歩くたびにカパカパして安定しませんし、靴擦れの原因になります。
逆に小さすぎると、かかとに食い込んでしまい、足がむくむ原因になります。
革製の靴が若干きついくらいであれば、伸びてきますが、布製の靴がきつい場合はそのきつさがずっと続くことを念頭に入れましょう。

また、小さいころに運動不足だと、かかとの骨が成長せず、小さくなりやすいと言われています。
(私も小学生の時はかなりの運動不足人間でしたが、かかとの骨はかなり小さいです)
日本の靴は幅が広いことが前提ですし、かかとの骨が小さすぎると、靴のかかとの位置が全然違うため、簡単に靴擦れします。

小学生の間はおしゃれとか、ファッションとかに気を取られるのではなく、のびのびと走り回っていたほうがいいんだなぁ〜と改めて思いました。小さい踵は不便以外の何物でもありません。


きつさ
「革ですから、履いているうちに緩くなりますよ〜」というセリフ、聞いたことありませんか?
革は確かに使っていればなじんできます。
ですが、試着したときに「痛み」を感じるレベルだと、その靴が緩くなるまで履き続けるのはかなり厳しいです。

「ちょっときついな〜」と思う革靴はOK。
「きつくて痛いわ〜」と思う革靴は、なじむまで履き続けることがそもそもできないので、選ばないほうがいいのでは〜〜??といつも思います。


ヒールの太さ
初心者は、ヒールが太いもの(ヒールの幅のほうが、ヒールの高さよりあるもの)がおすすめです。
ウェッジソールもかなり安定します。

ピンヒールは、体重移動が安定しないとうまく履けませんし、O脚やX脚の人がそのまま履くと、歩き方がどんどんおかしくなり、関節に負担がかかります。

健康な脚を持った人でも、6センチ以上のピンヒールはかなり負担になります。初めてピンヒールを買ったら(もしくは、このシリーズを読み終えて、低いヒールから始め直して、改めてピンヒールを履く際は)、家の中で1回30分、少なくとも4回は練習をしてからはいたほうがいいと思います。


靴底
ゴムが一番安定します。
革は滑りやすいですし、衝撃を吸収してくれないので、上級者向き。
弾力がないプラスチックは最悪と言われています。歩いた時の衝撃がそのまま伝わるため、階段を降りるときには特に膝関節、股関節に衝撃が伝わるそうです。


重み
あまり軽すぎる靴は、足をしっかり支える機能を兼ね備えていないものが多いので、長距離歩く際には不向きなことがあります。


靴はブラジャーと同じです


メーカーやシリーズによって、ブラジャーの形が全然違い、同じ人がブラを探しても、アンダーやカップにばらつきがあるように、靴もメーカーやシリーズによって木型が違うため、同じ人でも全然違う靴のサイズが合うこともあります。

また、完璧に自分の体に合うブラ(靴)を見つけるのはほぼ不可能で、どうしても欲しい場合は高額なオーダーメイド品という選択肢しかなくなります。

ですが、既製品でもいい靴はたくさんあります。ブラジャーよりは選択肢が広いです。
高い靴を買う場合、10分は靴を履かせてもらいましょう。
10分以下で痛みが出てくるようであれば、「ちょっとしたお出かけ」にも履いていけません。
じっくり吟味して、足に合う靴を選びましょう。

(ブラジャーも付けて終わりではなく、体を軽く動かしたり、万歳をしたりして、ずれないか確認しましょう)

ちなみに、かたはばひろみは、おしゃれなヒール靴を買う際は、中敷きの調整も含めて1時間は店舗にいます。かなりしつこいお客さんだと思いますが、足にぴったりくる靴がほしくてそのお店を頼っているので、ちゃんと払うお金の対価はいただきます。

1時間粘っていろいろ履いても、結局は合わない、痛いという理由でお店を後にすることもあります。
自分に合うはずの木型が使われていても、シーズンによって違う素材を使うので、毎回その靴が合うとは限らないんです。


フィッティングに関しても同じです


店員さんは、「みんなが抱えている悩み」に関しては敏感でも「めったに見かけないケース」に関しては、あまり助けてくれません。
バストの土台が大きい場合も、店員さんが指摘してくれたり、合う商品を勧めてくれたり・・・なんてことはほとんどありません。
足幅が狭かったり、足指が長かったりして、履ける靴に制限があっても、それを指摘し、助けてくれる店員さんもめったにいません。

「シューフィッター」がその店舗にいたとしても、「うちのお店の靴はすべてお客様には合いません」というセリフはなかなか言ってくれません。
ブラジャーと同じように、自分の感覚を大切にして、納得いかなかったら買わない勇気も必要です。


おしゃれの前に、自分を知るべし


流行り廃りの問題ばかりに注目するのではなく、自分の体を知り、自分に合うものをきちんと認識することって大切ですね。

(どんなにかわいくても、どんなに色が好きでも、着用していて痛みが出てきたら、タンスや靴箱のインテリアデコレーションになってしまいます)

ハイヒールの靴も、何も考えずに履けることは履けますが、歩いている姿がきれいか、関節に優しい歩きをしているか、そもそも体に合った靴を選んでいるかは、自分で考えなきゃわかりません。

靴について詳しく知りたければ





posted by かたはばひろみ at 12:00| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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